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株で200万円損切りした話。

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去年、株で200万円損切りした話。
やっと気持ちの整理ができたので、体験談として残しておきます。

失敗談であり投資の上手い話はしません。

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株式投資を始めた

2024年から新NISAが始まるってことで、世の中が資産形成モードになっていました。 私も興味があったので、2023年9月から旧NISAで

  • SBI全米株式(インデックス)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(インデックス)

を合計100万円ちょっと買っていました。

……が、それとは別に個別株にも手を出します。 ファンダメンタルの「フ」も分からない状態で、日本M&Aセンターの株を150万円ほど買いました。

SNSで「この株が注目!」みたいに言われてたから。(今思うと終わってる)

そして新NISAが始まったら、銀行口座に寝ているお金を全力で金融資産に変えるぞ!と思い、意気揚々と毎月30万円の積立設定までしました。

めちゃくちゃ順調に含み益が伸びていった時期

旧NISAで買っていた投資信託が、普通に含み益10%超になっていました。
それで株式投資がどんどん楽しくなっていった。

そして、一番判断を狂わせたのは個別株。
日本M&Aセンターの株価が上がっていった。しかも運良く600円台の底付近で買えてたので上がる一方だった。

含み益が毎日増えて、俺最強!になってた。

事件発生(小林製薬の紅麹問題)

投資信託と個別株(日本M&Aセンター)で合計含み益130万円くらい出していた私は、
「俺、株、才能あるのでは?」と、思い始めていました。もちろん才能なんてない。

そんな時に流れてきたニュースがこれ。

2024年3月22日:小林製薬が紅麹関連製品の“使用中止”と“自主回収”を発表

紅麹(べにこうじ)を含むサプリを摂取した人に腎障害などの健康被害が疑われ、成分分析で「想定していない成分」が含まれている可能性が出た、という話でした。

当時の私はこう思いました。

こんだけ大きい事件なら、株価は絶対下がるでしょ。 ここで売れば勝てる。

ここから地獄が始まります。

初めての信用取引(終わりの始まり)

謎に自信をつけていた私は、人生で一度もやったことのない信用取引に手を出しました。

SBIの信用口座を申請して、翌日には使えるようになってたと思う。(今思えば口座開設でもっとまごまごしてたら冷静になれていたのかもしれない)

信用取引が出来るようになった次の日、前場寄り付きで、急いで小林製薬を空売りしました。
2000株くらい。4900円台くらいで。

で、寄り付き後、株価が、ものすごい勢いで上がっていきました。
脳内が真っ白。
急激に評価損が増える。

次の日、焦って500株をさらに売る

ナンピン売りに手を出す

今まで見たこともない評価損で焦りまくった。

この頃のマインドはこれ。

1日でも早く、損をせずに約定させたい。

今まで一度も株で損したことがなかった私は、 こんな状況でも損切りという選択肢を取れませんでした。

そこで考えたのがナンピン売り。
当時はナンピン売りなんて言葉も知らなかったけど、1日中株のことを考えているうちに、平均売値を高くすることで5200円くらいで約定出来ないか?と考えついた。

結局パッと思いつくような作戦なんて過去のトレーダーたちが試しに試していて、しかもナンピン売りなんて言葉のついた下手くそな作戦を素人はやってしまうってこと。

5000円と上がっていったタイミングで売りを重ね、 合計5000株くらいの売り玉が、平均5050円くらいになっていたと思います。

あとは下がるのを待つだけ。 ……という“安直な考え”をしていました。

Yahooファイナンス掲示板を見て精神崩壊する日々

地獄の1か月が始まります。

ここから毎日、

を起きている間は、リアルで10分に1回は確認する日々が始まる。

掲示板には私と同じように売りで入って焼かれてる人もいれば、 それを煽る人も大量にいました。

株価が上がる度に、

売り豚焼かれてぷぎゃーーwww 今晩はとんかつですwww 逆日歩払い続けて、ギャグぶひーーwww鳴き声ですかw

みたいなコメントが流れまくってて、普通に効いたし、レスバもした。
ストレスで寝れないし、なんか禿げた気もする(これは気のせいかも)

そして掲示板で伝説の格言を知ることになる

事故は買い、事件は売り

過去のトレーダー先輩達が多くの失敗をして、格言化されているので、絶対的に正しいやつ。

当時の私は「健康被害も出てるんだし紅麹は事件だろ」と思ってました。

しかし、今回の紅麹事件こそ事故だった。

株価が上がり追証になる

私の希望とは裏腹に、株価は一切下がらなかった。 むしろ上がっていった。

追証警告が出ては、少し入金して、また出て、また入金して…。 「まだ下がるはず」を信じていたからです。

損切り悩む

何も考えられなかった。 夜は寝れなかった。飯も食べれなかった。

「追証になったらどうすればいい」みたいな記事や動画をずっと見ていました。 不安しかなかった。

でも、ここでようやく思うんです。

普通に生活に戻りたい。

初めての損切りをする

初めての損切り(買い戻し)をしました。 追証を解消できるギリギリの小林製薬の売り残を解消しました。

追証解消のために一時的に少しだけ現金が必要になったので、DOCOMOのdスマホローンで50万を借りたのは今でも忘れられない。
生まれて初めてガチっぽい借金をしました。

まあ追証解消して損切りしたら現金が戻ってくるので、それでdスマホローンの返済自体は直ぐにできたのですが、借金をしたという事実が個人的にはかなりショックでした。

最初の追証解消後も株価は上がって、このままだと追証になりますよ連絡が再度来たので、もしかしたら株価が下がって追証にならなかったかもしれないですが、とにかくその危険エリアから一刻も早く脱出したかったので株価が上がっても大丈夫なエリアまではポジションを解消しました。 最終的に130万ほどの損失がでた。かなりの損失でした。

まだ戦う

どうにか損を少しでも取り戻したいと残りの売り残1000株くらいを抱えて3か月戦う

8月になったくらいのタイミングで一気に株価が上昇し、6000円台まで上がった。 最後の希望もメンタルも全て打ち砕かれて、ポジション解消した。

小林製薬だけで見ると合計210万ほどの損失で終わった。

すべてが終わった後

でも、不思議とそのあと、気が楽になりました。 肩の荷が下りた感じ。

毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日小林製薬の株価と信用残、Yahooファイナンス掲示板のコメントとXで小林製薬のIRやニュースを確認する、 そんないつ終わるか分からない地獄から抜けだせたことが本当にうれしかった。

追証は悪じゃない

この追証ってシステム、すごい悪いイメージがあるけど、本当は損している人を最低限救うためのルールなんだと理解できた。 追証が無かったら、もっと待ってただろうし、無限に損失が増えていって、本当に返済できない借金を抱えていたかもしれない。

頑張ってメンタル復活

損切りした瞬間って、
「お金が減った」という事実よりも、**“ずっと続いてた監視地獄が終わった”**のがデカかったです。

とはいえ、損切りしたからって次の日から元気!…にはならない。
普通にメンタルはしばらく死んでました。(そりゃそう)

ここから自分がやった「復活のための行動」を書いておきます。
もし今まさに同じ状態の人がいたら、どれか1個でも刺されば。

1) まず「監視」をやめる(これが一番効く)

損切り前は、起きてる間ずっと

  • 株価
  • 信用残
  • 機関の空売り
  • 掲示板
  • X のIR監視

を回してたわけですが、これって**脳のリソースが全部“危機対応モード”**になってるんですよね。

なので損切り後、最初にやったのはこれ。

  • ブックマーク削除(karauri.net と掲示板、消す)
  • 証券アプリの通知OFF
  • アプリをホーム画面から消す(アンインストールまではしないけど、見ない導線にする)

「見ない」じゃなくて、見れない状態にするのが大事。
精神力で我慢するやつは負けます。(経験談)

2) 損失を“確定”させたら、家計を“確定”させる

損失額って、含み損のときはずっと「未確定の恐怖」なんですよね。
損切りすると数字が確定する代わりに、次にやるべきことも確定する。

  • 手元の現金はいくら残ったか
  • 今月の生活費は回るか
  • 借りたお金(dスマホローン)の返済はいつ終わるか
  • 今後の投資はどうするか(いったん停止でもOK)

これを紙でもメモでもいいから一回整理すると、
「なんとかなる/ならない」が見えるので、少し落ち着きます。

3) “取り返す”を考えない(ここが罠)

人間、負けると取り返したくなるんですけど、
負けた直後に取り返そうとすると、判断がまたバグります。

私も正直「次で取り返すぞ」って気持ちが湧きました。
でもそれやると、また同じ沼に戻る。

だから一回ここで自分に言い聞かせました。

取り返すのは“今じゃない”。
まず生活を取り戻す。

4) 生活を戻す(雑だけど最強)

結局これが一番効きます。

  • 寝る(寝れないなら“横になる”だけでもいい)
  • 食べる(食えないならゼリーとかでもいい)
  • 風呂入る
  • 散歩する
  • 筋トレする(できるなら)

「そんなの当たり前じゃん」って思うんですけど、
メンタル壊れてると、当たり前が全部崩れます。

なので意識して“当たり前”を戻す。
これが復活の基礎体力になります。

5) 最後に「再発防止ルール」を書いて終わりにする

傷がまだ痛いうちに、ルール化します。
これは“反省”じゃなくて、次に同じ地獄を踏まないための安全柵

例(私の中で刺さったやつ):

  • 信用取引は二度と触らない(触るなら、相当学んでから。いや触らないが正解)
  • 「損をせずに終わらせたい」と思い始めたら、それは危険信号
  • 掲示板は見ない(情報じゃなくて感情が流れてくる場所)
  • 個別株は“趣味枠”の金額まで(生活に影響する額は入れない)

ルールを決めると、過去の損失が「ただの痛み」じゃなくて
「学習コスト」に変換されていきます。

さいごに

この手の話って、勝った人の武勇伝ばかり目に入るんですが、
負けた話のほうが100倍大事だと思っています。

何十万損した、何百万損した、って話は、
テンション上がらないし、カッコよくもない。
でも実際に役立つのはこっちです。

もし今、似たような状況で苦しんでいる人がいたら言いたい。

  • あなたが弱いんじゃない。仕組みがそうなってる(人間は“損を確定”できない生き物)
  • 損切りは敗北じゃなくて「撤退」です。戦略です。
  • 相場は逃げないけど、生活と健康は壊れます

損切りって本当に怖い。
でも、損切りしないと「終わらない地獄」が続くこともある。

私は200万円を失って、かなり痛かったけど、
その代わりに “信用取引の怖さ” と “メンタルの守り方” を学びました。

この記事が、いま傷ついてる誰かの
「少しだけ気が楽になるきっかけ」になったら嬉しいです。


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